経験を基に仕事の幅が広がるためのコツをお伝えします。

1.仕事を広げるために必要な事はこれ

とがっていること

結論から言うと、仕事のために必要なこと、それは【尖って(とがって)いる事】です。
職業は関係ないです。仕事をしてて広がりができる大きな要因になる事は間違いありません。
私は、理学療法士として日々が過ぎるにつれ、確実に仕事の幅が広がり、人とのつながりが増えている事を実感しています
振り返ると、この【尖っている事】が必要であった事に気が付きました。
具体的にどのようであったか、私の紹介も兼ねて書きますので、良ければぜひご覧ください。

※ここからは私の経験内容を書いています。尖っている事が必要な理由を見たい方は、目次から『まとめ』にとんでください。

2.理学療法士として過ごした10年

だんだん楽しくなってくる

仕事を始めて約10年が経とうとしています。
最初は、特に何ができるわけでもない状態から始まりました。いわゆる必死な日々です。
現在は、理学療法士として予防活動を中心に仕事が広がってきています
健康教室・ドックの企画、地域の健康チェック・講演活動、県士会・協会の事業、高校授業担当、その他職場では「予防」関連で頻回に声をかけてもらえるようになりました。やっている取り組みを発信していると大学の先生から情報交換したいと声をかけてもらえるようになりました。今では、そのやってきた事やりたい事に変わりさらに色々出来そうだなと楽しく仕事をしています。

すべてがここから始まった

2012年、大学を無事卒業し理学療法士として、急性期病院に勤務しました。
勉強してきた事を生かせているのだろうか?とただ忙しい毎日を過ごしていました。仕事を覚えること、こなすことばかり考えていました。
勉強会に行ってみたり、先輩に相談してみたり、資格の勉強してみたり、がむしゃらでした。

そんな中の出来事です。

私の所属している病院では、月に1回院内で”転倒予防教室”が開催されていました。地域住民向けに毎月開催されています。その内容や発表の企画を私の課で誰かがリーダーとして担当していました。上司より人選が行われ1年交代で誰かがリーダーをするというシステムです。
私にも、3年目の時にリーダーの役がまわってきました。しかし、実際は発表者さえ決めてしまえば教室の流れは決まっていたので、ほとんどする事はありませんでした。案の定、1年の任期が終わろうとし、次のリーダーの人選も発表されていました。
しかし、ここで引っかかるものがありました。
それは、転倒予防教室を1年近く見て感じたものです。
「これ、楽しいんかな?」
実際、地域住民の方は学びに来ていて自助の一助になっている事は間違いなかったです。
それに、教室自体に不満の声が上がっているわけでもありませんでした。
しかし、何となくもやもやしました。そして、【面白さ】に単純に欠けるなと思いました。どうせやるなら楽しい方がいいです。
しかし、次のリーダーも決まっていた状況で、声を上げる勇気がありませんでした。

支えてくれた存在

支えの存在

私は、当時すでに結婚していました。
妻は作業療法士で、私の仕事についても理解してくれていました。
ある日、妻に転倒予防教室で感じたことを何気なく話してみました。すると、
「じゃあ、来年もやりますって言ったらいいんじゃない?」と、
さも、トーストでパン焼けばいいじゃんくらいの勢いで言われました。
読んでいる方なら、妻と同じ意見の人は多数いると思いますが、恥ずかしながら当時のビビりな私から自分で思いつくような事ではありませんでした。
ですが、この一言がなく、そののち声をかける事につながらなければ確実に今と同じ状態にはならなかったと思っています。ありがとうございます。

まず、やってみる

一歩足を踏み出して、次年度もやりたい旨を上司に伝えました。
幸い快く了承を得ることが出来ました。
そして、パンフレットを作ったり、評価やフィードバックを入れたり、二重課題のような楽しさのあるような運動を多く取り入れたりと色々と思いつくままやっていきました。
気付けば現在までずっと転倒予防教室のリーダーをしています。

声を上げると周りの目が変わる

声を上げる

現在も、転倒予防教室のリーダーを続け、今ではもうリーダー交代の話すら出ません。
今に至るまでに様々な広がりがありました。
リーダーになり2年目の夏、こんな話しが来ました。
”病院に転倒予防に関する原稿の依頼が来ています”と。
一度、声を上げると次が言いやすくもなります。手を挙げ初の執筆を行いました。
そして、翌年ある教室で講演した後、副院長から声がかかりました。
講演の中で、地域で出来そうなアイデアなどを発表したのが目に留まり、病院の新しく立ち上げるプロジェクトや県外の視察に参加させてもらえる事になりました。
そして、またその翌年、今度は近隣大学との協働事業・研究で健康チェックを始めるプロジェクトに呼ばれました。
その後は、病院内でも”転倒予防”、”予防”に関する事はほとんど声がかかるようになりました。
また、上司が県の事業との関わりもあった事もあり、理学療法士として院外での活動も徐々に増えていきました。
その頃にはもう”やろうと思っていたこと”が、”やりたいこと”になり”楽しいこと”にもなりました。

3.まとめ

【尖っている】とは、出来るだけ狭い分野で突出する、という意味です。
例えば、

Aさん:「わたしは、ダイエットに関する知識を深めて教える人になります。」
Bさん:「わたしは、ダイエットのための運動を学んで教える人になります。」
Cさん:「わたしは、ダイエットのための運動、特に筋力トレーニングを教える人になります。」
Dさん:「わたしは、ダイエットの運動の中でも腹筋と呼吸を使ったトレーニングを教える人になります。」

AさんからDさんになるにつれ内容が具体的になっています。
もし、あなたがダイエットを始める時、この4人の中だったらどの人に教えてもらいたいですか?
わたしなら、なんとなくDさんに声をかけそうです。
このなんとなくには理由があって、内容が具体的な方がより専門的に思えるからです。

たくさんの広い知識のあるオールラウンダーの方が、対象の人も多いし役に立つのでは?
と思われる人もいると思います。理学療法士の中でも、どんな人でもみれるためのオールラウンダーを目指す人も少なくありません。もちろんこれは、とても有意義ですし、そういう能力も必要です。しかし、仕事を広げるという視点でみると、これでは実は広がりません。
順番はこうです。
まず、狭い分野で知識を深めてそれに関して声をかけられるようになる。その後、徐々に幅を広げていくとそれはただのオールラウンダーではなく、○○に突出した人が色んな武器や装備をつけて強くなっている状態です。
どんな仕事でもそうだと思います。なんでも屋には意外と声がかからないのです。
「このことなら、あの人!!」の状態をまずは目指すべきです。
わたしも”転倒予防教室”ならあの人→”転倒予防”なら!→”予防”なら!と、どんどん分野が広くなり、それに関連した情報発信の仕事や人間ドックの企画など、さらに多方面に広がりました。

「仕事の幅を広げたい、そしてそれを楽しくやっていきたい。」と思う人は、ぜひ自分には何が尖っているのか、もしくは何で尖りたいかを考え、意識してみてください。きっと、それがやりがいや楽しさになると思います。

これが、転倒予防から得たひとつの財産です。