こんにちは!この記事では、転倒歴を評価しどう考えていくのかをお伝えします。

✔この記事で学べる事
・転倒歴の評価方法
・転倒歴の使い方

転倒歴とは?

 転倒歴とは、過去の転倒経験の事をいいます。一般的に転倒歴があるだけで、転倒率は上昇します。

転倒歴 相対危険度 3.0

 そのため、この転倒経験がどのようなものであったかを聞くことはとても重要になります。なぜかというと転倒を繰り返す場合は、同じような場面や状況で起こる事が多いからです。

 過去の転倒を把握して、それを再度起こさないために対策することが最も重要です。

転倒歴を評価する

チェックツール

転倒歴チェックツール

 問診で転倒歴をチェックするツールを作成しました。必要な方は、画像として自由にダウンロードして使用して頂いてかまいません。

転倒した日時から考える

 直近で転倒した日時を聞きます。聞くことによって対策を考えます。例えばよくあるのは、朝方や夜間のトイレ時などです。複数回すでに転倒がある場合は、転倒している主な時間帯から考えます。

 高齢者の朝方の転倒であれば、ひとつ考えられるのは睡眠薬の服用です。高齢者は、体内での薬剤代謝が低下し薬効が朝方まで残ることがあります。特に睡眠薬の種類によっては脱力作用が主な強めのものもあるため、不意なふらつきや膝折れが生じ転倒に至ることがあります。そのため『朝方の転倒→睡眠薬服用の確認』といった思考に一つつなげる事が出来ます。

 また、夜間の転倒に多いのはトイレ関連です。特に夜間頻尿があるとトイレに行く回数が増えるためその分転倒率も上がります。『夜間の転倒→夜間のトイレ回数の確認』という思考にもつなげる事ができました。

夜間の転倒はトイレ関連が多い

転倒した場所から考える

 転倒した場所を聞くことで、その場所の特徴をつかむことが出来ます。例えば、すでに複数回の転倒経験があり、いつも同じ場所の場合そこに明確な転倒リスクとなる環境があります。そのため『いつも同じ場所→環境を確認』は必須の作業となります。

 その他、はじめて転倒しているという場合には、偶然性か環境と身体機能のミスマッチなのかをよく確認する必要があります。そして、複数回転倒しているがいつも違う場所の場合は、そもそも環境ではなく身体機能として易転倒性の可能性が大きいと思われます。いずれにせよ転倒した場所については、しっかりと検証が必要です。

転倒場所をチェック

転倒した状況から考える

 主には、何をしている時で、その時は一人であったか歩行補助具などの使用有無といった点が中心になります。さらに考えを深めるとその状況は、いつもしている状況なのか?それともたまたま今回していた状況なのか?という事が重要となってきます。

 たまたまいつもしない事をしている場合は、環境や作業内容に問題があることが多いですが、普段している事の中での転倒は身体機能の低下が原因の可能性が高くなります。この場合、日常的なルーティンが阻害される可能性もあるため、しっかり評価し対策をする必要があります。

転倒した状況を考える

さいごに

 このように転倒歴だけでも考えを深める要素はたくさんあります。時間・場所・状況、よくある問診項目ではありますが、少しだけ深ぼると対策がしっかりとしてきます。ぜひ、転倒歴をしっかり聞いて評価・対策できるようにしましょう。

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